文章を書くのが苦手なので、「文章がすぐにうまく書ける技術」を手に取りました。その感想を残したいと思います。
上阪さんはこんな人
・これまで100冊超の書籍を担当し、多くの著書も残している
・もともと書くのが苦手で嫌い、200文字に1日かかっていたが今は1日2万字書いている
・かつて書けなかったからこそ、書けない人のことがわかる
・「書き方」ではなく「書く前」にポイントがあった
・これを理解すれば、だれでも文章が書けるようになる、しかも、すばやく。
本書は
・Step1「マインド」を変える
・Step2「書く前」を変える
・Step3「書き方」を変える
を軸に、9つの発想転換と、43のポイントで上阪さんが書けるようになった理由を言語化してくれています。
Step1「マインド」を変える
文章を書くことを学ぶのは小学校の作文くらいで、ビジネス文書を学ぶ機会はないため、実は「書けない」のは当たり前。まれにいる「書ける」人は文才がある人であり、それを意識する必要ないというような話があります。
これはハッとするとともに、気持ちを楽にさせてくれました。一方で文章の書き方を学び日々意識すれば、今よりも文書作成に抵抗感がなくなるのではないかというワクワク感も感じることができると思います。
具体的には、文章の「真の目的」、誰が読むのか「読み手」をはっきりさせ、「書きたいこと」ではなく、「相手が求めるもの」を書くということを明記しています。
当たり前に思えるものの、実務ではついこれらを明確にせず書き始めてしまうことがあることを自戒し、これを徹底したいと感じます。
Step2「書く前」を変える
・文章はゼロから書くわけではなく、準備ができていなければ書けない
・文章は「素材」からできている、文章力とは実は「メモ力」=素材を集める力である
⇒「素材」とは事実、数字、エピソード(コメント=会話文・感想)
日報でもお例文でも研修のレポートでも、書くことに悩むのはメモ(素材)が不足している。
・人は「忘れる生き物」だと認識する
⇒忘れることは人の本能=人は忘れるようにできているため、後回しにせずその時にメモを残しておく。意外にも忘れてしまうということを意識できている人は少なく、レポート作成時にうんうんうなっている。
⇒Step1で明確にした「真の目的」「読み手」を予め認識しておけば、何をメモすべきか、おのずと明確になる。
⇒書くこと以上に大事なことは、聞くこと。
・聞いたことだけではく、見たこと、感じたこともメモする
⇒取引先の担当者がこちらの提案に対し、どんな表情をしていたか、商談に出てきた人が何人でどんな様子だったか(フランクだったか、笑顔だったか程度のことでも)も貴重な営業情報で、これも「素材」となる。
という内容で、書くための準備をしてこなかったことを突き付けてくれます。
Step3「書き方」を変える
Step1、Step2を基に、詳細なポイント、「素材」のピックアップ、「矢印メモ」で「素材」を「見える化」する、一文を60文字以内に抑える、「誰も文章なんて、読みたくない」、箇条書きを積極的に使う、チャットでも「5W2H」を意識する、等の詳細について語られています。
中でも印象に残ったのは、「形容詞を使わない」ということでした。
形容詞を見つけようとして時間がかかるばかりでなく、形容詞を使わないと「素材」に目が行くようになる。そもそもビジネスでは立派な形容詞は求められていないということです。
例示として、「オフィスが立派」に対し、「窓ガラスはすべて曲面になっており、向こうには東京タワーが見える」のような「素材」を使った表現が記載されており、形容詞を排除し具体的に表現する方法を示してくれていて、取り入れてみようと感じました。
感想
3つのStepを認識、実践することで必要な準備と、すばやく文章の作成ができるような気がしてきました。
当記事がこれを活かせているかを一旦おいて起き、、、今後の記事に活きたいと思います。
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